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「Xperia Z4」の性能はどこまで向上した?――ベンチマークスコアをZ3と比較 [スマートフォン]

Xperia Z4 」は、プロセッサにQualcommの「Snapdragon
810」(64ビット、2.0GHz+1.5GHzオクタコア)を採用しており、「Xperia Z3」の「Snapdragon
801」(32ビット、2.5GHzクアッドコア)からバージョンアップしている。ソニーモバイルはXperia
Z4の製品サイトで「パワフルなCPUが快適な操作を実現」と性能の高さをアピールしているが、どれほど進化したのか。性能の指標となるベンチマークテストをXperia
Z4とZ3で実施した



photo 「Xperia Z4 SO-03G」と「Xperia Z3 SO-01G」でベンチマークテストを実施。写真は「3DMark」

 テストに使ったのは、CPU、GPU、メモリ、I/O(データの読み書き)などを総合的に評価する「AnTuTu
Benchmark(バージョン5.7.1)」と「Quadrant Professional
Edition(バージョン2.1.1)」、グラフィック性能を評価する「3DMark(バージョン1.4.2925)」の最も高負荷なベンチマーク「IceStorm
Unlimited」の3つ。それぞれ5回計測して平均値を出した。使用した端末はドコモの「Xperia Z4 SO-03G」と「Xperia Z3
SO-01G」。端末の状態はバッテリーテスト時 と同じ。実施日は7月1日で、OSはXperia Z4がAndroid 5.0.2、Xperia
Z3がAndroid 4.4.4だ。


 まずはAnTuTu Benchmarkの結果から見ていこう。Xperia Z4が45000~49000台で平均47431.6、Xperia
Z3が42000~43000台で平均43258.2だった。Xperia
Z4が上回っていたのはRAM演算能力(Z4が2300~2400台/Z3が1600~1800台)とRAM速度(Z4が3500~3900台/Z3が1900~2000台)、GPUの3Dグラフィックス(Z4が17100~17900台/Z3が13100~13400台)で、CPUの4項目は意外にもほぼ互角だった。またUX(マルチタスク、Dalvik)のスコアはXperia
Z3の方が上だった。


 RAMの数値が上回ったのは64ビットCPUが効を奏したと予想される。GPUもSnapdragon 801の「Adreno330」からSnapdragon
810は「Adreno430」へ進化したことがスコアに結びついたといえる。CPUについては、今回のテストではXperia
Z4は8コアをフルに使わなかった可能性が高い。


photo Xperia Z4(左、3回目)とXperia Z3(右、3回目)の最高スコア


「AnTuTu Benchmark」のスコア
Xperia Z4 Xperia Z3
1回目 45944 42862
2回目 47167 43130
3回目 49319 43848
4回目 48021 43191
5回目 46707 43260
平均 47431.6 43258.2
 



 続いてQuadrant Professional Editionの結果。Xperia Z4が28000~29000台で平均28952.6、Xperia
Z3が19000~21000台で平均20644.6で、AnTuTu
BenchmarkよりもZ4とZ3の差が開いた。CPUはZ4が110000~120000台/Z3が75000~80000台、I/OはZ4が11000~12500台/Z3が5800~8000台で、Z4がZ3を大きく上回ったが、3DはZ4が2100~2400台/Z3が2100~2300台でほぼ互角、メモリはZ4が10500~12500台/Z3が13600~17500台でZ3が上回った。メモリの結果が2つのテストで逆になっているのが謎ではある。それでも総合得点はいずれもZ4が上回っており、最新モデルの意地を見せた格好だ。


photo Xperia Z4(左、5回目)とXperia Z3(右、5回目)の最高スコア


「Quadrant Professional Edition」のスコア
Xperia Z4 Xperia Z3
1回目 29470 20241
2回目 29083 20799
3回目 28177 20814
4回目 28208 19934
5回目 29825 21435
平均 28952.6 20644.6
 



 最後に3DMark(IceStorm Unlimited)の結果を見ていこう。Xperia
Z4が16000~21000台で平均19172.6、Xperia
Z3が17000~18000台で平均17992。1回目と2回目はZ3が上回ったが、ほかはZ4の方が高く、平均値でもZ4がZ3を上回った。


 項目別に見ると、グラフィックススコアはXperia
Z4が23000~32000台/Z3が19000台でZ4が高く、CPUの性能を見る物理演算スコア(Physics
score)はZ4が7900~9700台/Z3が13400~14700台でZ3の方が高かった。グラフィックステスト1、2のフレームレート/秒はZ4が安定して100を超え、最高は150.3FPSだった。Z3はグラフィックステスト1は100台前半だったが、テスト2は70FPS前後だった。一方で物理演算テストのフレームレートはZ4が25~31台/Z3が42~46台で、Z3の方が高かった。


 物理演算テストのスコアとフレームレートのみXperia
Z3の方が高かったのは、CPUのクロック数自体はZ3の方が高いこと(Z4は2.0+1.5GHz、Z3は2.5GHz)が影響しているのかもしれない。つまり、Z4の8コアをすべて使っていないのでは、ということ。しかしグラフィックの描画性能はZ4の方が高いので、よほど高負荷を強いるものでなければ、動画やゲームをスムーズに楽しめるのはXperia
Z4といえそうだ。


photo Xperia Z4(左、3回目)とXperia Z3(右、3回目)の最高スコア


3DMark(Ice Storm Unlimited)のスコア
Xperia Z4 Xperia Z3
1回目 18042 18113
2回目 16520 17851
3回目 21467 18177
4回目 19813 18018
5回目 20021 17801
平均 19172.6 17992
 






 Z3より発熱しやすい Xperia
Z4は、長時間テストをするほど意図的にCPUの性能を落とすことが懸念されたが、5回計測した限り、回を重ねるほどスコアが下がる傾向はなく、むしろQuadrant
Professional Editionは5回目が最高スコアだった。


 テストによって各項目の結果にバラツキはあるものの、総合スコアの平均値は、3つのテストでいずれもXperia
Z4が上回った。今回のテスト結果を見る限り、Xperia Z4の方が高いパフォーマンスを発揮すると言って差し支えないだろう


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「Lumia」シリーズの国内展開はどうなる? (2/2) [スマートフォン]

国内の「Windowsファン」向けの仕込みにも期待


 こうした状況を鑑みれば、Lumiaシリーズを国内の一般個人や法人に向けて販売することは、当面ないものと考えられる。


 この説明会の後、7月8日に米マイクロソフトはスマートフォン事業に関するリストラを発表。Lumiaシリーズについても製品ラインアップを大きく絞り込むことになりそうだ。


 だが、CEOのサティア・ナデラ氏はスマートフォン事業を続行するとの意思表示をしており、そのターゲットとしてビジネス向け、バリュー向け、そしてフラグシップという3つの顧客セグメントを挙げている。


photo サティア・ナデラCEOはスマホ事業の大規模なリストラを発表するも、3つのセグメントにフォーカスするという新たな方向性を示した

photo Windows OSとデバイス事業を統括するテリー・マイヤーソン氏が新たなLumiaの登場を予告。「MSスマホ撤退か」との市場の見方に反論する形になった(WPC2015基調講演より)

 7月13日には米フロリダ州・オーランドで開催された年次イベント「Worldwide Partner Conference
2015」(WPC2015)において、Windows OSとデバイス事業を統括するエグゼクティブ・バイス・プレジデントのテリー・マイヤーソン氏が、Windows
10世代に複数のプレミアムなLumiaを投入することを宣言するなど、今後の方向性は明らかになってきた。


 これらの新しいLumiaシリーズについて、国内発売の予定はないとしても、海外モデルの技適を通してもらうことはできないだろうか。例えばソニーモバイルコミュニケーションズはXperiaシリーズの海外向けモデルでも、一部機種で技適を通しており、技適マークをソフトウェア上で表示できる。


 サティア・ナデラ氏は、フラグシップ端末を「Windowsファン向け」と位置付けている。国内の「Windowsファン」が個人輸入するなどして安心して利用できる環境を整備しておけば、限定的な流通にとどめながら、アプリ開発者やガジェットマニアなどに訴求できるはずだ。新体制の日本マイクロソフトには、Windows
Phoneにおける新たな「変革」にも期待したい



リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「Lumia」シリーズの国内展開はどうなる? (1/2) [スマートフォン]

日本マイクロソフトは7月2日、7月から新会計年度を迎えたことに伴い、毎年恒例の説明会を開催した。会長職に就いた樋口泰行氏に代わって新社長に就任した平野拓也氏は、国内でのモバイル事業にも言及。端末パートナーとしてWindows
Phone 8.1端末「MADOSMA」を国内で発売したマウスコンピューターや、Windows 10
Mobile端末の投入をいち早く発表したFREETELの名前を挙げた。

photo 2015年7月1日より、日本マイクロソフトの新社長に就任した平野拓也氏


 さらに平野氏は、未発表のパートナーがWindowsプラットフォームのモバイル端末を開発していることを示唆。2015年後半とされるWindows 10
Mobileの登場に向けて、期待感を語った。

 一方で米Microsoftは、スマートフォン事業に関する大規模なリストラを発表。Nokiaから買収した携帯電話事業について、7800人の人員削減と76億ドルに上る減損計上を発表するなど、2014年7月に発表した人員削減に続き、再び事業規模の縮小を進める形になった。

 果たしてマイクロソフトの今後のスマートフォン事業はどうなるのか。今後、日本でLumiaシリーズのスマートフォンを販売する可能性はあるのか、最新状況を解説する。

Lumiaを日本で売らない理由は「準備不足」

 日本マイクロソフトでは、社内端末として技適を通した「Lumia
830」を導入している。その直前まで、2011年に発売したKDDIの「IS12T」を使用していたものの、OSのサポート期限が切れていたり、LTEに非対応だったりと、新端末への更新ができずに限界を超えていた。そのため、多くの従業員がiPhoneやAndroid端末との2台持ちで乗り切っていたようだ。

 Lumia 830はすでに日本マイクロソフト社内に広く浸透しており、説明会後の懇親会に参加した複数の役員が、実際にLumia
830を所有していた。NTTドコモのSIMカードを使用しており、プラチナバンドこそつながらないものの、IS12Tより快適に利用できているという。


photo 日本マイクロソフト社内で活躍するLumia 830。なお、Windows 10 Mobileのプレビュー版はまだ不安定ということもあり、業務には利用していないとのこと


 米MicrosoftがNokiaの携帯電話事業の買収を完了したのは2015年4月のこと。それ以前も、それ以後もLumiaシリーズは国内で発売されていないため、Lumia
830が技適を通った初めてのLumiaということになるようだ。

 このLumia 830を、日本国内で一般向けに販売することはないのだろうか。これまで日本マイクロソフトは、Lumia
830をあくまで社内用端末と位置付けており、一般向けに販売する計画はないと回答してきた。

 その具体的な理由については、Lumiaシリーズを国内で販売する準備がまだ整っていないからであるという。「国内へのLumiaの展開があるとすれば、我々が勝てる、と確信できたときになるだろう」(日本マイクロソフト
執行役 コンシューマー&パートナーグループ リテールビジネス統括本部長の横井伸好氏)との意向を示した。

 これは、Windows Phone
8.1端末として初めて日本で発売された「MADOSMA」に対する評価を見れば、明らかだろう。基本的なOSの動作は軽快で安定しているとしながらも、国内向けのアプリやサービスは不足しており、2011年のWindows
Phone 7.5の時点から環境は大きく変化していない。IS12T以降、4年近くに渡ってWindows
Phone端末の投入が途絶えていたことを考えれば、無理もないだろう。

 だが、マウスコンピューターはこうした状況を踏まえながら「切り込み隊長」として飛び込んでいき、FREETELもそれに続こうとしている。しかし企業規模の違いを考えれば、リスクを取るべきなのは日本マイクロソフトではないか、とも考えられる。

日本マイクロソフトに求められる高い信頼性

 なぜ、日本マイクロソフトはWindows
Phoneの販売でリスクを取らないのか。その背景には、同社の立ち位置が影響しているように思われる。例えばWindowsタブレットは、海外市場に比べ、日本国内でのシェアが例外的に高い。その中でも「Surface」シリーズは家電量販店でもひときわ目立つ存在だ。

 手頃なサイズ感の「Surface
3」が登場してからは、来店客がひっきりなしに購入を検討している場面を見かける。マイクロソフト純正のタブレットという点に魅力を感じるユーザーも多いようだ。また、日本マイクロソフトとしても自社製タブレットの売れ行きに手応えを感じており、自信を深めているとみられる。

 このSurfaceシリーズの横にLumiaを並べて販売すれば、なにが起きるだろうか。Windows
Phoneのことをよく知らないユーザーが手に取り、次々に売れていくだろう。だが、Surfaceがキャッチコピーとして採用する「これさえあれば、なにもいらない」と言い切るほどには、Windows
Phoneは成熟していない。アプリがないと不満を漏らせば、「では、ご自分で開発してください」と指摘されかねない状況だ。

 スマートフォン黎明期とは異なり、いまやスマホは社会のインフラとして欠かせない存在だ。多くのユーザーはiPhoneやAndroid端末のサービスレベルに慣れており、期待度は極めて高い。もしLumiaを手にしたユーザーが「こんなはずじゃなかった」と思えば、Windows
Phoneだけでなく、Surfaceシリーズの売れ行きや日本マイクロソフトの信頼性そのものがダメージを受ける可能性がある。

 これまで日本マイクロソフトは「日本に根付き、信頼される企業」との目標を立て、単なる外資系企業の日本法人ではなく、国内企業や政府などから真に信頼される企業になるよう努力してきたという。関係者と話していても、「とりあえずLumiaを売ってみる」などという中途半端なことはできない、という緊張感が伝わってくるのだ

リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「DMM mobile」(2015年7月) (2/3) [スマートフォン]

設定方法:申込時期によりAPN名が異なる


 本レビューの評価対象外ではあるが、設定方法を紹介しておこう。SIMカードを入手してから最初に行うのがAPN(アクセスポイントネーム)の設定。Androidの場合、APNを新規作成し、以下の通りに設定する。


  • 名前:任意の名前を入力(例:DMM mobile)
  • APN:「dmm.com」を入力(申込みタイミングによってAPN名は異なる)
  • ユーザー名:「dmm@dmm.com」を入力
  • パスワード:「dmm」を入力
  • 認証タイプ:「PAPまたはCHAP」を選択

 APNの設定は、Ascend Mate
7の場合、「設定」→「その他」→「モバイルネットワーク」→「アクセスポイント名」からアクセスできる。ほかのAndroid端末でも似たような流れのはずだ。


 iPhoneの場合はあらかじめWi-Fiに接続し、「APN構成プロファイル」をダウンロードし、インストールする。ダウンロードページはこちら 。詳細は設定マニュアル
も参照してほしい。


基本機能:低速通信時でも一定量だけ高速通信可能なバースト転送


 DMM
mobileは、高速通信(最大225Mbps)と低速通信(最大200kbps)を、アプリを使ってユーザーが任意で切り替えられる。ただし短い間隔で連続して切り替えることはできず、その場合は時間を置いて行うよう表示が出る(といっても1分程度待つだけ)。


 通信容量が余れば翌月に繰り越せる。また前述したとおり、追加で購入した通信容量は3カ月後まで繰り越せる。


 DMM
mobileの大きな特徴として「バースト転送」が挙げられる。これは200kbpsの低速通信時でも、一定の容量だけは高速で通信できるようになる機能のことで、IIJmioで提供されているものと同じ。もともと200kbpsのライトプランでも、このバースト転送は有効だ。SNSの更新や容量の軽いサイトを閲覧するときなど、データ容量をそれほど消費しない通信をするときに便利だ。


 DMM mobileでは現在のところ、Wi-Fiスポットは提供されていない。


基本機能

評価:8/10

翌月繰り越し:2

高速/低速通信切り替え:2

データ容量追加:2

オリジナルアプリ:1

バースト転送:1

Wi-Fiスポットの提供:0

留守番電話:0



端末ラインアップと対応機種:スマホ、タブ、ルーター計10セット


 DMM mobileは公式サイト内に「端末セット 」のページがあり、スマートフォンやモバイルWi-Fiルーターが計10機種が紹介されている。ただしZen Fone
2は内蔵メモリのRAM別で2Gバイト版と4Gバイト版があるため、実質計9機種といえる。


 その場から申し込みが可能で、データSIM、通話SIM、MNPを選択できる(タブレットの場合は、データSIMのみ)。


 DMM mobileならではの機種はないものの、「Zen Fone 2」「Ascend Mate 7」という人気機種に加え、最新の「HUAWEI
P8lite」も加わった。またタブレットは「ASUS MeMO Pad 7」、モバイルWi-FiルーターはNECプラットフォームズ製の「Aterm
MR03LN」を選べる。日本メーカー製の防水対応スマホとして、シャープの「AQUOS
SH-M01」も追加された。スマホ、タブレット、ルーターを幅広く扱っているといえる。


 動作確認済みの端末は、DMM mobileのWebサイト
で紹介されており、執筆時点ではスマホとタブレットのほか、携帯ゲーム機、ノートPCなどおよそ170機種程度を確認できた。


 割賦販売については10機種とも24回払い、あるいは一括払いでも購入できる。最安は一括2万2000円(24回払いでは999円✕24カ月)のAscend
G620Sだ。


photo 7月24日時点の端末ラインアップ

端末ラインアップ

評価:9/10

動作確認済み端末の掲載:1

Androidに対応:1

iOSに対応:1

SIMカードとのセット販売:1

端末ラインアップ3機種以上:1

タブレットを販売:1

モバイルWi-Fiルーターを販売:1

独自端末を販売:0

LTE端末を販売:1

割賦販売:1



販売場所:オンラインのみで対応、MNPの即日対応は不可


 DMM mobileのSIMカードは、WebサイトであるDMM.com内のDMM
mobileのページから申し込む。実店舗はなく、配送が必要なので申し込んだ当日から使うことは現在のところできない。当然MNPの即日対応も不可だ。


Webサイト


 前述の通り、DMM mobileのWebサイト
から申し込む。


 利用までの流れは、上記ページの注釈によると本人確認書類等を送り、DMM側で手続きが完了後、SIMの配送に5日程度かかる。またMNPの場合、手続きの完了からSIMカードの到着までの間、ユーザーの手元にある携帯電話は利用できない。


実店舗


 実店舗は用意されていない。新規契約ならともかく、メインのスマホをMNPでDMM
mobileにするとなると、1台持ちの人には厳しい。特に仕事で使っている人にとっては、致命的なデメリットと感じるだろう。


 一方であまりケータイを利用しないから最安のDMM
mobileにしておこう、と考えている人もいるだろう。そんな人は数日くらい使えないのは気にしないかもしれない。


販売場所

評価:2/10

オンラインでの対応:2

実店舗での対応:0

実店舗5店舗以上:0

MNPの即日対応:0

独自店舗:0


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「DMM mobile」(2015年7月) (1/3) [スマートフォン]

各MVNOの格安SIMについて、料金プランや使い勝手、実行速度など、購入の決め手になりそうな要素を中心に点数制で評価していくレビュー企画の第4回は、「DMM mobile 」を取り上げる。

 評価するのは「料金プラン」「基本機能」「端末ラインアップ」「販売場所」「サポート体制」「通信速度」の6項目で、独自の基準で加点/減点し、各項目10点満点で採点していく。端末はHuaweiの「Ascend
Mate 7」を使用して検証した。本稿で紹介している価格はいずれも税別で、掲載している情報は2015年7月24日時点のもの。


photo 「業界最安」を大きくアピールしている「DMM mobile」



各項目の評価基準

○料金プラン:10項目各1点(条件付きで減点あり)

音声サービスを提供:1、MNPに対応:1、3つ以上のプランを提供:1、900円以下で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1、月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:各0.5で合計1、通信規制なし:1
(高速通信・低速通信のどちらかの場合は-0.5)、SIMカードの追加:1、データ容量のシェア:1、通話料金の割引:1、固定回線とのセット割:1

○基本機能:7項目計10点

翌月繰り越し:2、高速/低速通信切り替え:2、データ容量追加:2、オリジナルアプリ:1、バースト転送:1、Wi-Fiスポットの提供:1、留守番電話:1

○端末ラインアップ:10項目各1点

動作確認済み端末の掲載:1、Androidに対応:1、iOSに対応:1、SIMカードとのセット販売:1、端末ラインアップ3機種以上:1、タブレットを販売:1、モバイルWi-Fiルーターを販売:1、独自端末を販売
:1、LTE端末を販売:1、割賦販売:1

○販売場所:5項目各2点

オンラインでの対応:2、実店舗での対応:2、実店舗5店舗以上:2、MNPの即日対応:2、独自店舗:2

○サポート体制:10項目各1点

会員専用Webページを用意:1、よくある質問の掲載:1、SIMの設定方法の掲載:1、専用問い合わせフォーム:1、電話窓口:1、電話24時間対応:1、電話365日対応:1、チャットでサポート:1、端末の修理・交換受付:1、訪問or店頭サポート
:1

○通信速度:高速通信の下り/上りの平均速度(あらかじめ設定された5カ所での測定)を算出。点数は以下の通り。

下り:平均1Mbps未満:0、平均1~5Mbps未満:1、平均5~10Mbps未満:2、平均10~15Mbps未満:3、平均15Mbps以上:5

上り:平均0.5Mbps未満:0、平均0.5~2.5Mbps未満:1、平均2.5~5Mbps未満:2、平均5~7.5Mbps未満:3、平均7.5Mbps以上:5



DMM mobileとは


 DMM mobileは幅広いオンラインサービスを手がけるDMM.comが、MVNOとして提供するモバイル通信サービスだ。


 DMM.comの名前を知っている人は多くても、同社のイメージは人によって大きく違うのではないだろうか。例えば筆者なら同社が提供している人気ブラウザゲームの「艦隊これくしょん(艦これ)」を思い浮かべる。最近は同じくオンラインゲームの「刀剣乱舞」も話題だ。


 アイドルやアニメ、映画などの動画配信サービス、電子書籍、さらには同人誌や成人向けコンテンツも扱うから、デジタルコンテンツの総合サイトといえるだろう。


 ほかにDVD、CD、書籍、フィギュアなどのネット通販も手がけ、ファッションや家電などさまざまなモノをレンタルできるサービスも提供。このレンタルサービスは先日「ドローン」を扱ったことでも注目された。


 さらにDMM.com証券が手がける「DMM
FX」は店頭FX(外国為替証拠金取引)の取引高で先ごろ世界1位になったという。DMM英会話も同社のサービスだし、DMM.makeでは3Dデータを取り扱い、マーケットやクラウドソーシングの設置、ロボットの販売までを行っている。これら個人向けのサービスだけでなく、法人や自治体向けに太陽光発電システムの導入を提案するDMMソーラーまであるのだ。


 これらの事業に共通しているのは、今まさに需要が伸びている分野であること。同社のWebサイトでは「時代に合わせた柔軟なサービス展開」と紹介されているが、まさにその通りと思わせる。


 となると、急速に普及しているMVNOにDMM.comが目をつけるのも当然だろう。しかし参入は2014年12月。これから伸びる分野とはいえ、すでにMVNOは乱立状態。存在感を出すのは難しいかと思いきや、DMM
mobileは「業界最安」を掲げ価格競争に持ち込んできた。


 現在DMM
mobileは「全プラン業界最安値」「業界最多プラン数」をうたい、どのプランでも安く、他社が追随してくればさらに下げる姿勢だ。7月にはさらに1Gバイトのプランの月額料金を660円から630円に下げたほか、15Gバイト、20Gバイトのプランと、200kbpsの低速プランを追加し、全20プランで業界最安を実現した。


 この「業界最安」という手法が、どこまで契約数やユーザーの評価に結びつくのか、注目したいところだ。


料金プラン:1Gバイト/月630円のコースをはじめ容量別に9コースを用意


 DMM mobileには「データSIMプラン」「通話SIMプラン」があり、どちらも月の通信容量別に7コースを用意している。計14プラン。


 さらに最大3枚のSIMで通信量をシェアできる「シェアコース」もあり、こちらは月間通信容量を8Gバイト、10Gバイト、15Gバイト、20Gバイトから選ぶことができ、データSIMと通話SIMの組み合わせによって計16プランを用意している。全部で32プランという「業界最多プラン数」の名に恥じぬ対応だ。


 最安は200kbpsのライトプランで、データSIMは月440円、音声SIMは月1140円。高速通信が可能なSIMは1Gバイト/月630円~20Gバイト/月6090円(いずれもデータSIM)と幅広く、9種類の容量を用意する。データSIMでは月150円でSMSオプションを付けられる。


 シェアコースの場合、最安はデータSIMのみ3枚でシェアできる、8Gバイト/月2140円のプラン。最も高いのは、通話SIM3枚でシェアできる、20Gバイト/月8190円のプランとなる。


 容量の追加は200円/100Mバイト、1000円/500Mバイト、2000円/1000Mバイトだが、9月末までは、キャンペーン価格として500Mバイトは600円、1000Mバイトは1100円に割り引かれている。追加容量の有効期限は3カ月。


 通話SIMには最低利用期間が12カ月(利用開始月+12カ月)あり、12カ月以内で解約をすると、9000円の解約金がかかる。SIMロックフリー端末はテザリングが可能だが、ドコモ端末ではテザリングができない。


 SIMのサイズは標準、micro、nanoの3種類。シェアコースに申し込めば最大3枚のSIMで通信容量をシェアできる。ただしシングルコースで月7Gバイト以内のプランなら、月8Gバイト以上のシェアコースに変更することになる。SIMカードの追加には1枚3000円の手数料が発生する。


 通話料金の割引、固定回線とのセット割はないものの、DMMポイントの付与キャンペーンがあるので、毎月の利用金額の10%がポイント還元される。DMMのコンテンツを利用している人にはうれしい措置だ。


「DMM mobileシングルコース」の料金プラン(データ通信専用SIM)
プラン名 ライト 1GB 2GB 3GB 5GB 7GB 8GB 10GB 15GB 20GB
月額料金 440円 630円 770円 850円 1270円 1860円 2140円 2250円 4570円 6090円
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
利用開始月末
なし
通信速度
(超過後通信速度)
200kbps
(3日間の通信量が
366Mバイトを超えると、
翌日24時間、速度制限を
する場合がある)
225Mbps
(プランの上限超過時は200kbps。200kbps通信時に、3日間の通信量が366Mバイトを超えると、翌日24時間、速度制限をする場合がある)
データ通信量
(上限/期間)
1Gバイト/月 2Gバイト/月 3Gバイト/月 5Gバイト/月 7Gバイト/月 8Gバイト/月 10Gバイト/月 15Gバイト/月 20Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano
 



「DMM mobileシングルコース」の料金プラン(音声対応SIM)
プラン名 ライト 1GB 2GB 3GB 5GB 7GB 8GB 10GB 15GB 20GB
月額料金 1140円 1260円 1470円 1550円 1970円 2560円 2840円 2950円 5270円 6790円
通話料 20円/30秒
無料通話分(月間) なし
通信速度
(超過後通信速度)
200kbps
(3日間の通信量が
366Mバイトを超えると、
翌日24時間、速度制限を
する場合がある)
225Mbps
(プランの上限超過時は200kbps。200kbps通信時に、3日間の通信量が366Mバイトを超えると、翌日24時間、速度制限をする場合がある)
データ通信量
(上限/期間)
1Gバイト/月 2Gバイト/月 3Gバイト/月 5Gバイト/月 7Gバイト/月 8Gバイト/月 10Gバイト/月 15Gバイト/月 20Gバイト/月
SIMサイズ 標準
micro
nano
初期費用 3000円
最低利用期間
解約金
12カ月
9000円
高速化/容量追加オプション(価格/容量) 200円/100Mバイト、1000円/500Mバイト、2000円/1000Mバイト
MNP転入/転出 ○/○(3000円)
音声通話オプション 転送電話(0円、以下同)、国際ローミング、国際電話、迷惑電話ストップサービス、遠隔操作
備考 容量シェアのSIMカード追加は3枚まで可能。
 



料金プラン

評価:7/10

音声サービスを提供:1

MNPに対応:1

3つ以上のプランを提供:1

1000円以上で2Gバイト以上、または900円未満で1Gバイト以上のプランを提供:1

月7Gバイト以上、および無制限のプランを提供:0.5

通信規制なし:0.5

SIMカードの追加:1

データ容量のシェア:1

通話料金の割引:0

固定回線とのセット割:0

リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎


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「Galaxy S6 Edge」は中身も“世界初”のオンパレード (3/3) [スマートフォン]

日本ノ技術ハ健在ナリ


 スマホが通信機器である以上、通信関連の部品はどんなに目立たなくてもスマホの影の主役と言えるだろう。Galaxy S6/S6
Edgeの通信部を見ると、村田製作所、TDK(子会社の独Epcos)、太陽誘電の部品がズラリと並んでいる。


photo 通信用の部品は日本の主要通信部品メーカーである村田製作所、太陽誘電、TDK(子会社の独Epcos製)が勢ぞろい

 通信周波数を切り替えるアンテナスイッチは村田製作所とTDKと米Skyworks
Solutions製だ。特定の信号を通過させるSAWフィルタは村田製作所製、アンテナを共有するために使用されるデュプレクサは太陽誘電製で、通信部を構成する主要部品のほとんどが日本メーカー製である。


 ただ今回残念であったのは、搭載が予想されていた村田製作所だけが保有するオールインワン通信モジュール(フィルタ・デュプレクサ・パワーアンプ)を確認できなかったことだ。しかしGalaxy
S6/S6 Edgeは供給先ごとに10以上のモデルがあるため、今回の調査対象ではたまたま使われていなかったのかもしれない。


photo 光学手ブレ補正機構を備えたカメラユニット。ICが3つ積まれている。左から、イメージセンサーやカメラを制御するプログラムを格納したフラッシュメモリ、手ブレを検知するジャイロ、レンズ駆動を担当するルネサスエレクトロニクス製のOISドライバーだ

 カメラ関連では光学手ブレ補正が今回から標準搭載された。手ブレ補正機能とレンズを含むカメラモジュールはSamsung Electro
Mechanics(サムスン電機)が担当したと推定される。しかしカメラのフィルムにあたるCMOSイメージセンサーは、ソニーとSamsungの2社で供給している。また光学手ブレ補正を行うドライバーはルネサスエレクトロニクス製が採用されていた。カメラ大国ニッポンの技術はスマホでも健在だ。


これからどうなる?


 スマホの進化は限界に達しつつあるのかもしれない。機能面ではほぼ横並びとなり、その機能を支える電子部品もプレイヤーがそろった状態だ。そして電子部品は進歩の次の段階として、統合が始まりつつある。


 従来は複数個で構成されていた通信部品やセンサーが1個に統合されると、スマホに搭載される電子部品の数は減少に転ずるとみられる。世界中のユーザーにひと通りスマホが行き渡り、今後はスマホ出荷台数の伸びがゆるやかになるという予想もある。電子部品メーカーにとって楽観視できない局面だ。


 しかし悪い話だけではない。横並びから一歩踏み出そうと、素材への注目が集まっている。機能や搭載する電子部品で違いを出せないのであれば、例えば外観で特徴を出す手もある。今回のGalaxy
S6 edgeのように、曲面ディスプレイというユニークな形状にしたり、筐体の素材を見直すなど、変化の兆候はすでに現れている。


 そして筺体に数十ドルという高額な費用を投じることが現実となった今、自動車用の頑丈な部品を製造しているあるメーカーが、自社技術をスマホに生かす方法を真剣に検討し始めたという。世界の主要スマホメーカーも製品の差別化につながる技術を探しており、非常に優秀で競争力がある素材メーカーが多い日本がその舞台になっている。これからは素材に光が当たる時代になるだろう


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「Galaxy S6 Edge」は中身も“世界初”のオンパレード (2/3) [スマートフォン]

“新機能”はネタ切れ寸前


 新機種を調査する目的の1つは、新機能とそれを実現する部品の特定である。今回Galaxy S6
edgeを注意深く解析してみたが、ハードウェア面で従来の同シリーズにない新機能は「Qi」規格に準拠した無接点充電のみだった。


 無接点充電を実現するのは、電子決済等に使用されるNFCアンテナと一体の無接点充電用アンテナと制御IC(ともに米Texas
Instruments製)である。原価にすると2ドル以下と思われ、新機能の搭載が製品原価に占める割合は小さいだろう。


photo NFCアンテナはこれまで背面カバーに搭載されていたが、今回から無接点充電用アンテナと一体化し、実装場所も筐体内に移動した

 Qiは他社スマホでもすでに使われており、どちらかというとSamsungは後発組だ。同社は新しい電子部品が登場すると比較的早くスマホに搭載してきた。そのため、市場が熟すのを待って新機能を投入する他社と比較すると先出しによる「ネタ切れ状態」に陥りやすい。


photo ホームキーと一体の指紋センサーと、背面の心拍センサー

 無接点充電とはいえ、Qi規格は充電台と端末をかなり程度近づける必要があるため、充電中に自由に動かすことはできない。その一方で、(無接点充電にしては)伝送ロスが少ないという特徴がある。別の方式では充電台と端末の距離をもう少し取れるものもあるが、今度は伝送ロスが大きくなるなど一長一短である。また新仕様のQiは急速充電も可能になった。世界シェアが大きいSamsungが採用したことで、グローバル規模で利用が進む可能性が高い。


グレードダウンした点


 新機能の追加と既存機能のグレードアップが行われたGalaxy S6/S6 Edgeだが、S5で対応していた防水・防じんに非対応となった。S6/S6
Edgeは筐体と部品レイアウトの全面的な見直しが行われており、サイズ的にもさらに防水性能を追加するハードルが非常に高かったのだろう。


 写真や音楽を保存しておく外部メモリ用のMicro
SDカードスロットも姿を消した。ストレージ容量は32Gバイトまたは64Gバイトのままで、足りない場合はインターネット上のクラウドサービスやスマホ対応のUSBメモリ、あるいはPCにバックアップすることになる。


世界初の部品が続々


 Galaxy S6/S6 Edgeに搭載されているプロセッサはSamsung自前の「Exynos
7420」だ。2.1GHz駆動の4コアと1.5GH駆動の4コアを組み合わせた8コアプロセッサで、14ナノメートルプロセスルールと超微細化製造技術の切り札と言われるFinFET技術を採用した。


photo 世界最先端のプロセッサ「Exynos 7420」。2階建て構造になっており、1階部分にプロセッサ、2階部分にDRAMを実装する

 FinFETは、プロセッサを構成するトランジスタの「ゲート」と呼ばれる電極を立体化することで、微細化と同時に高速駆動に必要な電流の確保とリーク(漏れ)を防ぐ技術。上に伸びたゲートが“ヒレ”のように見えるため「Fin」という名前が付いた。FinFET技術を採用したプロセッサはすでに米Intelが量産しているが、それはPC向けであり、モバイル向けFinFETプロセッサの採用はSamsungが世界初だ。


 プロセッサと連動するメモリ(DRAM)も新しくなった。現在のスマホに使われるDRAMは「Low Power Mobile DDR3 SDRAM(LP
DDR3)」と呼ばれる規格だ。本機では次世代規格の「Low Power Mobile DDR4 SDRAM(LP
DDR4)」が採用され、データ転送速度と省エネ特性が向上した。ディスプレイやカメラの性能が向上すると取り扱うデータも膨大なものになり、必要なメモリ容量も増えていく。いずれは多くのモバイル機器に標準搭載となる規格だろう。


 ただLP DDR4は新規格ということもあり、部品の価格は同容量のLP DDR3に比べると15%程高くなった。いち早くLP
DDR4を採用したSamsungだが、先頭を行くと追われるのも宿命だ。現在は同じ韓国のSK HynixなどがLP
DDR4を生産しており、中国製ハイエンドスマホなどに搭載が進んでいる。


 写真などを保管しておくストレージ用のフラッシュメモリも新しくなった。大半のモバイル機器では小型化に適し消費電力も少ない「eMMC」(Cembedded
Multi Media Card)と呼ばれる規格が広く使用されている。NAND型フラッシュメモリに制御機能を混載したものだ。SamsungはS6/S6
Edgeで新規格「Universal Flash
Storage(UFS)」対応のフラッシュメモリを搭載した。eMMCと比較し10倍以上のスピードで読み書き可能で、現在は東芝もこのフラッシュメモリを量産している。DRAM同様、価格は同じ容量の場合、従来規格と比べ15%程高くなった


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「Galaxy S6 Edge」は中身も“世界初”のオンパレード (1/3) [スマートフォン]

2015年2月、韓Samsung Electronicsがフラッグシップモデル「Galaxy S6」「Galaxy S6
Edge」を発表した。4月10日から世界20カ国で発売され、日本でもNTTドコモ、KDDI(au)、ソフトバンクの3社が夏モデルとして販売している。

photo 「Galaxy S6 Edge」

 ある調査によるとSamsungが2014年に出荷したスマートフォンはおよそ3億2千万台で、まさに世界最大級スマートフォンメーカーである。台数もさることながら、スマートフォンに搭載されるメモリや有機ELパネルでも同社のシェアは世界一だ。特にメモリは他社の製品でも広く使用されており、同社を支える屋台骨の1つとなっている。


 そのGalaxy S6
edge(グローバルモデルのSM-G9250)を分解・調査し、新しくなったところ、変わったところ、世界が注目する新技術、そして今後のトレンドと日本企業との関係を考察した



曲面ディスプレイと高級感アップで部品が爆謄


 Galaxy S6
Edge最大の特徴といえば、「デュアルエッジスクリーン」と呼ばれる左右の側面が湾曲した有機ELディスプレイだ。Samsungは2014年9月発表の「GALAXY
Note Edge」に右側面が湾曲したフィルムタイプの有機ELパネルを採用したが、S6 Edgeはさらにディスプレイの左右両方を湾曲させた。


photo 「Galaxy S6 Edge」最大の特徴は高級感が増したこと。アルミ合金の筐体を採用し、背面のパネルもガラスコーティングされ鏡のようになった

photo 分解したところ。バッテリーは今回から内蔵式となり、ユーザーは交換できない

 現在のところこの種の有機ELパネルを量産可能なのは、SamsungグループとLGグループだけと言われ、韓国勢の独断場である。タッチパネルはアルプス電気または住友化学の製品と推定されており、ディスプレイとタッチパネルの合計推定原価は62ドルだ。


photo フィルムタイプのフレキシブル有機ELパネルで曲面ディスプレイを実現した。発光パターンはペンタイル方式で従来のGalaxyシリーズと変わらない

 ディスプレイの側面が曲がっていることで、表面のカバーガラスも高額になった。メーカーは米国のCorningと推定される。平たいカバーガラスは大きなガラス板を切り分けて小型のカバーガラスに成型するが、本機のように曲面部分があるとこの製法は使えない。このためU字型の出口を持つ炉から両端が湾曲したガラスを引き上げて形状を整えている。当然、量産は難しくなり、平面タイプであれば1枚あたり3ドル前後のカバーガラス価格は、本機では約25ドルまで上昇した。


 Galaxy S6 EdgeとGALAXY
S6は、筐体にアルミ合金を採用したのも特徴だ。従来のシリーズはこの部分が樹脂製で、フラッグシップにふさわしい高級感という意味ではインパクト不足であった。


 Galaxy S6/S6 Edgeはアルミ製筐体の採用で美しい光沢と頑丈さを手に入れたが、原価は猛烈に跳ね上がった。先代の「Galaxy
S5」まで使用されていた樹脂製の筐体価格は高く見積もっても数ドルであった。しかし今回のアルミ製筐体は約25ドルまで跳ね上がり、最も高額な部品となってしまった。バッテリーを配置する穴などはプレス加工可能だが、それ以外は切削加工など手のかかる工程を経ている。担当メーカーはSamsung自社のほか、韓KH
Vatec、中BYDと推定される


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「HUAWEI P8lite」の美肌機能を試す! (3/4) [スマートフォン]

「パーフェクトセルフィー」で自分だけ美しく


 一方のパフェクトセルフィーは、設定メニューで行う個人専用の美肌メニューだ。通常はオフになっているが、オンにすると個人の顔登録と、ビューティーモードより細かい設定が可能になる。つまり、ここで自分の顔を覚えさせ、細かい調整で好みの補正を登録しておくことで、“自分だけに”特別な補正を施すことができるのだ。


photo 「パフェクトセルフィー」では自分の顔を登録し、補正を調整できるようになる

photo photo photo 「パフェクトセルフィー」をオンにすると顔の登録モードに。正面、横、下を向いた状態の3パターン撮影すると、ビューティーエフェクトの設定画面になる

 設定できるのは、肌をなめらかにする「スムージング」のほか「ホワイトニング」「目を大きく」「目を明るく」「スリムフェイス」の5項目で、レベルは10段階。「ビューティーモード」との大きな違いは「目を大きく」「目を明るく」の2項目が追加されていること。かなり目ヂカラをアップさせることができるため、印象を相当変えることができる。


photo photo スムージング、ホワイトニング、目を大きく、目を明るく、スリムフェイスの5項目を10段階で設定できる。ただし何事もやり過ぎは禁物……

photo オリジナルの顔

photo photo 「パフェクトセルフィー」 レベル5の写真。これくらいなら自分で信じたいレベル(写真=左)。「パフェクトセルフィー」 レベル10の写真。ここまでやるとさすがにわざとらしすぎるかもしれない(写真=右)

 女性だけの集まりで試したところ、他の女性3人を差し置いて自分だけが色白のデカ目になった。できた写真を見た知人からは「なんですずまりさんだけそうなってるの? 感じ悪い~! なにこれ感じ悪いカメラ~!」とのコメントをいただいた(笑)。機能的には絶大な効果を発揮してくれるようだ。しかし、あまりやりすぎて差が広がると、他の女性陣からヒンシュクを買う可能性も高い。シーンに応じた使いこなしが必要になりそうだ。


 そこで、女性が多い場面ではみな等しく美肌効果の得られるビューティーモードを使うといいだろう。紅一点、もしくは1人で自撮りする場合はパーフェクトセルフィーを有効にしておくと、いつでも好みの補正が得られる。ただしパーフェクトセルフィーはビューティーモードにしておかないと使えない(ビューティーモードの1項目にパーフェクトセルフィーがある)ので注意しよう。


photo この写真は、発表会のときにメガネをかけた状態で顔を登録。そのままでキレイなモデルさんと並んで自分の顔だけにビューティーエフェクトをかけたもの。しっかり認識したうえで補正してくれた。天然の若さと美しさには勝てないが、公開処刑状態は避けられそうだ


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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「HUAWEI P8lite」の美肌機能を試す! (2/4) [スマートフォン]

充実のカメラ機能


 6月17日に行われたP8liteの製品発表会では、カメラ機能が大いにアピールされていた。確かにP8liteのカメラ機能はかなり充実している。フォーカスした場所で露出補正ができるし、通常の写真や動画以外にも、「ビューティーモード」や撮影した動画をあえて「コマ抜き」できる機能や8種類の「エフェクトフィルター」も選択できる。


photo photo P8liteのカメラファインダー。画面を長押しすると合焦点と露出を別々に設定できるようになる(写真=左)。右上のアイコンからメニューを開くと、さまざまな撮影モードも選べる(写真=右)

photo カメラの設定画面

 カメラのメニューからは「パノラマ」や「HDR」、撮影後でもピントの場所を変えられる「全フォーカス」、1回のシャッターで10枚連写し、そこから好みの2枚を選んで合成してくれる「ベストショット」、日付や時刻、位置情報、天気、ムード、フードなど、さまざまなデザインの透かしを入れた写真が撮影できるので記念撮影にぴったりな「ウォーターマーク」、写真撮影後に10秒間音声を録音できる「音声写真」といった機能も用意されている。


 自撮りのためか、音声や笑顔、画面タップでシャッターを切ることもできるし、タイマーは2秒、5秒、10秒から選べる。音量ダウンキーを使ってカメラをすばやく起動、そのまま撮影することも可能だ。


「ビューティーモード」でみな美しく


 どれも覚えておくと役立つシーンが絶対にありそうなカメラ機能がそろっているが、中でも「ビューティーモード」と「パフェクトセルフィー」は女性のスマホライフには欠かせない機能と感じた。女性なら常に「ビューティーモード」を選んでおいても良いのでは? と思うくらいだ。もちろん男性が女性を撮影する場合も有効にしておくと喜ばれることは間違いないので、ぜひ覚えていただきたい。


photo 「写真」でインカメラにすると、疲れてクマのひどい顔が……! 化粧ではもはやカバーしきれない

photo photo 「ビューティーモード」にするだけで肌がキレイになり、クマが目立ちにくくなってきた(写真=左)。「ビューティーモード」のレベル5。目は変わらないが、肌の質感がさらに改善されている(写真=右)

 さてビューティーモードとは、カメラを起動したときに画面上で選べる撮影モードで、肌はなめらかに美しく、輪郭を少しスッキリと見せてくれるというもの。表示されるスライダーを使って、仕上がりを見ながら「0」から「10」まで11段階で調整できる。「0」を選ぶと通常の写真と同じかと思いきやそうではない。「0」でもそれなりに肌が補正されるのだ。


 男女問わず適用されるため、男性でも美肌になれる。自分以外にもフレームに入っている人には等しく同じレベルで適用される。また、動画撮影時でも設定内のメニューから有効にできる


リサーチ:テック サイバーファーム ウェア 半田貞治郎



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